COVID-19 マレーシアJB編(インタビュー)


近隣諸国のロックダウン。シンガポールでは色々な噂が飛び交っていますが、Golcyでは既にロックダウンになった近隣諸国在住の方にインタビュー。実際何が起こっているのかを回答頂きました。


回答者:47歳 主婦 マレーシアJB在住

① ロックダウンになって、1番困っていることは何ですか?

国内の活動制限令により、複数人での外出が出来なくなった事です。
日用品や医薬品を購入する必要がある場合でも、代表者又は家族のリーダーに限
り、家からの外出が認められる、となっているので、もちろん子供を連れていく
こともできません。1人で外出するには家族の協力が必要です。

また、子供の学校の授業はオンラインで自宅で行われておりますが、このような
状況がはじめてということもあり、各学校も試行錯誤している状況です。
日によっては半日しか授業のない時もあり、学習の遅れが心配されます。
また、家から外出出来ませんので運動不足も心配になります。


②食料品、医療品の購入にはいけるとのことですが、その場合どういう手順で行かれているのか?教えてください。

まず、主人に子供をみていてもらうよう頼みます。
その後、車で出かけますが、ショッピングモールにあるスーパーなどでは、駐車
場や入口が指定されており、案内に従って駐車します。
入口では検温と手の消毒を行う必要があり、約1m毎にラインがあるので、その
ラインに立ち、順番に従って入場します。買い物が終わった後も自主的に手の消
毒をしています。マスクもほとんどの人が自主的につけています。
スーパーに行く回数が増えれば感染リスクも増えるので、私はまとめ買いをして
います。


③ロックダウンになる前にしておくべきこと、また用意しておいたほうがよいものだと思われることは何ですか?

一番大事なのは、パニックにならないよう心構えをする事だと思います。

マレーシアでロックダウンが発表された当日(※)と翌日、多くの人がスーパー
マーケットに集中しました。トイレットペーパー、米やパスタ類、卵、水などは
あっという間に売り切れましたが、翌々日には全ての商品がスーパーに揃えられ
ていました。備蓄は、2、3日分が過ごせる量さえあれば十分だと思いました。
冷凍食品を常備しておけば安心だと思います。

※発表は夜10時だったのですが、発表前から情報が一部で漏れていたようで、発
表前から多くの人がスーパーマーケットに押し寄せていました。


また、日本や他国に赴任する予定がある方は、ロックダウンの可能性も念頭に入
れ、早めに準備をしておくことが大切だと思いました。

また、ロックダウンが長引くと、収入を得られない方が出てくるため、銀行や
ATMなどの周りでは、普段よりも気を配る必要があります。
あらかじめ家に現金を少し多めに準備しておいた方がいいかもしれません。


④マレーシア政府は、在住の外国人に対してもロックダウン中のサポートはありますか?

特にありません。
マレーシアのMOHやNSC(国家安全保障局)から、現在の状況や警告メッセージが、
携帯電話等のショートメッセージ機能にマレー語で配信されますので、それを翻
訳して情報収集しています。また、在マレーシア日本国大使館からのメールやホー
ムページをよく読んで状況把握をしています。


⑤ロックダウン中、日本に帰国することは可能ですか?その場合、どういった状況になるのか?教えてください。

日本に帰国することは可能です。実際にロックダウン後に日本に一時帰国されている方、
また帰国を予定している方もいるようです。日本に一時帰国した場合、マレーシ
アにはロックダウン期間中には入国できません。解除後に入国出来ますが、14日
の自宅待機となります。但し、状況次第で変わることもあるので、常に情報収集
する必要があると思います。

道路が封鎖されている箇所や、警察やアーミーによる検問もあります。複数人で
車に乗車していると、その場で説明が求められます。英語が苦手な方などは、
説明できるように準備しておいたほうがいいかもしれません。

また、複数人での空港への移動時に、「自称」警察官に停車を求められ、罰金と
称して現金を要求される事案が発生しているようです。もしこのような事態に遭
遇した場合は、警察官の氏名および所属を確認し、領収証の交付をしてもらうよ
うに、日本大使館からアドバイスされています。