記事80 マレーシア ロヒンギャの受け入れができなくなったと発表

 
マレーシア
 
6/29(金)、マレーシアのムヒディン・ヤシン首相は、新型コロナウィルスのパンデミックの影響によるマレーシア経済活動の後退と財源の減少により、ミャンマーからのロヒンギャ(イスラム教徒難民)を受け入れることができなくなったと発表した。
 
 
イスラム教徒が多数派のマレーシアは、2017年にミャンマーで軍事主導の弾圧が起こったのち、バングラデシュの難民キャンプから逃れた後、ロヒンギャがより良い生活を求めて目指した目的地でしたが、昨今のコロナウィルスのパンデミックによりマレーシア国民の中に、コロナウィルスを持ち込み、希少な国の財源を外国人に使っているとした外国人に対する不満が高まったこともあり、難民ボートを拒否し、難民の地位を認めていないマレーシア政府は、何百人ものロヒンギャを拘束するにいたっている。
 
ミャンマー政府は、西部のラカイン州の少数民族に対する虐待を否定していて、ロヒンギャは市民ではなく南アジアからの不法移民であると述べている。
 
ロヒンギャは何年もの間、海が穏やかな11月から4月の間にボートに乗り、、マレーシア、タイ、インドネシアなどの東南アジア諸国に渡ってきていました。
 
ムヒディン氏は、国連難民機関に対し、現在マレーシアに在住しているロヒンギャの第三国への再定住を早めるよう要請しました。 マレーシアには現在、10万人、おそらくそれ以上のロヒンギャがいると言われています。
また、氏は、過激派による搾取、奴隷制および徴兵のリスクがますます高まっていると述べ、ロヒンギャの人身売買と戦うためのさらなる努力を求めた。
アセアン諸国は、ミャンマーを助けるためにより多くのことをしなければならないが、それ以上にミャンマー自身が問題を解決できるように努力しなければならないと語った。
 
当局によると、今月、269人を乗せた難民船で、数十人のロヒンギャが死亡し、彼らの遺体は船外に投げ出されたとのことだ。
また木曜日には、インドネシア沖で、100人近くのロヒンギャが、漂流船から漁師によって救出されている。
 
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