記事73 飛行機にロフト型の座席が登場??

シンガポール

デザイナー、ジェフリー・オニールによる、プレミアムエコノミーで、2階建て(ロフトタイプ)のフラットシートを使用して飛行機のキャビンを再構成する設計は、Covid-19の広がりから、安全な飛行機の移動が可能になるかもしれない解決策のひとつとして高く評価されています。
 
 
Zephyr Aerospaceの創設者兼CEOであるO’Neillは、
新しいタイプの旅行者はプライバシーと安全、また快適な睡眠を必要とするため、それに見合う追加料金を喜んでる 支払うことを信じていますとCNN Travelに語った。  。
ゼファーシートを使用する場合、航空会社は座席の配列を2-4-2構成で、2階建ての座席を提供できます。オニール氏によれば、世界の航空会社の大半が既存のプレミアムエコノミーキャビンと同じ座席密度を維持できるだろうとのことです。
このアイデアのきっかけは、彼の経験した数年前のニューヨークからシンガポールまでの当時世界最長の商用フライトでした。
私はおそらく世界で最も評価の高い航空会社に乗り、すばらしいサービスを受けておりましたが、眠ることはできませんでした。これは本当に不快で、なぜ19時間のフライトで横になれる手頃な方法を見つけることがそれほど難しいのか?疑問に感じました。
オニール氏は、以前アルゼンチンを旅したときの長距離バスの旅を思い出しました。 バスは二段ベッドが利用されていて、豪華なシンガポールへの空の旅よりもはるかによく眠れていました。 彼は、多分それが解決策になると思いつきました。
 
Zephyrの2階建てコンセプトは、標準的な座席と頭上の収納棚の間に存在するスペースを利用しています。
基本的には、もう一つのシート全体を別のシートの上に後付けしているとのことです。 
これにより、航空会社がスペースを犠牲にすることや乗客の人数を減らすことを余儀なくされることなく、より多くの乗客を乗せることができると言います。
現在まだ確固とした契約はありませんが、米国の航空会社デルタを含む4つの主要航空会社と協議中だとのことです。
同社は、ドイツのハンブルクで開催された2019 Airline Interiors Expoで航空会社の幹部にアイデアを提示していて、次の段階は、製品を必要な安全テストに通すことです。これは3年間のプロセスになる可能性があります。
 
現在のところ、今後数年はもちろんのこと、今後数か月の空の旅がどのようになるかは誰にもわかりません。
ただ、乗客と航空会社の両方から、機内での社会的距離の必要性が求められる可能性があります。最近の座席の配置では、ソーシャルディスタンスを取ることを難しくしていることが明らかになっています。
 オニール氏は、新しい航空業界のあり方が、彼のゼファーシートのビジョンに適合していると考えています。
またかれは、定期便が少なくなる可能性があり、満席率が高くなり、航空券が高価になる可能性があるという将来も見据えています。
ファーストクラス、ビジネスクラス以外の選択肢しかない場合の利用可能なオプションとして多くの人が考慮する選択肢となるだろうと彼は語っています。