記事70 National Service(シンガポールの兵役)を不履行し、許可なしに長期間国外に滞在した罪で、オーストラリア在住の男性が実刑に

シンガポール
 
シンガポール生まれのオーストラリア市民の28歳の男性が、6/17(水)にNational Service(NS)の義務を履行せず、出国許可なしに8年以上国外に滞在した罪で、4か月の実刑判決が下され投獄されました。
 
男性は、マレーシア生まれの父とトリニダードトバゴ出身の母のもとシンガポールで出生しましたが、2003年11歳の時に一家でオーストラリアに移りその後オーストラリアの市民権を取得し、機械工学とメカトロニクス工学の学士号を取得しました。
 
男性の父親が、中央労働力基地(CMPB)からのNSに登録する必要がある旨のレターを男性に知らせていなかった為、男性が違反していることを知ったのは、2016年になってからでした。
男性の父親は、CMPBに息子のシンガポール市民権を放棄し、オーストリアで学業を継続する旨のレターを送りましたが、外国国籍を保持していてもシンガポール男性のNSの義務を免除することはできないとして、却下されました。
父親は上訴しましたが却下され、その後CMPBに応答しないままでした。
 
男性が25歳のときに(2016年)、シンガポール市民権を放棄しょうとした際、自分の犯罪について知りました。
敬虔なクリスチャンである彼は、すべての義を果たすためのクリスチャンの信念により、シンガポールでの近親者、仕事、将来的に生活する予定はなくても、シンガポールに戻りNSを履行し、義務を全うすることを決めました。
 
男性は、フルタイムでのNSを修了しましたが、有効な出国許可なしにシンガポール国外に長期に留まった罪で、
男性側の弁護士は、罰金S$10,000の求刑をもとめましたが、検査側から少なくとも20週間の刑務所への服役を求められました。
裁判官は、男性がNSを履行するためにシンガポールに戻り容疑に向かう姿勢は立派だと認めた上で、シンガポールの国家安全保障について高い優先順位をおく必要があり、一般的な抑止の原則は妥協なしに適用されなければならないと繰り返し述べた。
 
引用元
NS defaulter who stayed outside Singapore without permit for more than 8 years gets jail